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ザボン人気呼び戻せ! イメージ、売り方新しく

 別府土産の代表格だった「ザボン」の復権を目指し、商品開発の動きが活発になっている。かつて人気を集めたザボン皮の砂糖漬けは、土産品の多様化や嗜好(しこう)の変化に押されて、近年は存在感が低下気味。工夫を凝らした新商品は、今どきの消費者の心をつかむことができるのか。

 長年、ザボン漬けを製造・販売してきた「南光物産」(北鉄輪)は、ザボン漬けをチョコレートで包んだ新しい菓子を試作中だ。砂糖漬けにしたかんきつ類の皮を使うフランスの「オランジェット」が手本。若い人たちから手に取ってもらえるよう、おしゃれなイメージづくりを進める。
 伝統的なザボン漬けも、ヨーグルトにまぜるなど新たな食べ方を提案。原口智成専務(36)は「ザボン漬けは別府ならではの土産品。幅広い世代に受け入れられる商品を提供したい」と、現代のライフスタイルに合った売り方を模索する。
 別府のザボン漬けの歴史は明治初期に始まる。本場の鹿児島から製法を持ち帰り、名物として売り出した。皮を一口サイズや輪切りにして水あめで炊き、砂糖をたっぷりとまぶすのが特徴。甘い物が珍しかった戦後は飛ぶように売れ、原料供給のために市営ザボン園も開いた。
 しかし、土産品は洋菓子が増え、大分名産のカボス製品も台頭。消費者の好みが「甘さ控えめ」の方向に変化したこともあり、ザボン漬けの売り上げは落ち込んでいる。現在の購買層は味に慣れ親しんだ年配者が多い。若者などの新たなファンを開拓するには、思い切った改革も必要だ。
 専門店の「三味ざぼん店」(北浜)は斬新なデザインで勝負する。色と味わいが異なる2種類のザボン漬けを細い棒状に切り分け、透明なカップに入れてみたところ、若い女性に人気が出た。昔ながらの製品と違って砂糖はまぶさず、甘さを抑えていて、「ウイスキーやハイボールのつまみにする男性もいます」と店主の三見守さん(72)。「お茶請けの菓子」にとどまらない新たな世界を開いた。
 主に皮の部分が利用されてきたザボンだが、近年は果汁の爽やかな香りや酸味に着目した飲料も登場している。酒類卸の「高橋正現商店」(石垣東)はリキュール「別府八湯 ざぼんのお酒」を販売。市も市営ザボン園の規格外品を活用して「別府ざぼんサイダー」を開発した。いずれも好評で、新たな土産品として認知され始めている。
 時代の変化とともに進化している泉都のザボン商品。再び主役に躍り出る日も近い!?
※この記事は、6月14日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。

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