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最新技術で後世へ 県建築士会玖珠 旧豊後森機関庫の窓枠試作

 県建築士会玖珠支部(尾方秀則支部長)は、玖珠町の旧豊後森機関庫(国登録有形文化財)を保存する機運を高めようと窓枠を試作した。機関庫は老朽化に加え、風雨にさらされ続けて多くのガラスが割れた状態。報告会で新調、修理の2パターンを披露した。

 機関庫は鉄筋コンクリート造りで1934年完成。現在はガラスが散乱したり、耐震性の問題で危険なため、立ち入り禁止になっている。
 米軍機による機銃掃射跡が窓ガラスや外壁に残り「歴史遺産として現状のままの保存を」との声は多いが、「プロの手で保存していかねば倒壊の恐れが高くなる」と同支部。このため、機関庫北側の換気窓のサンプルを作り、現在の雰囲気を壊すことなく維持できることを示すことにした。
 報告会は町内のホテルであり、町や同機関庫活用推進協議会などから約40人が参加。尾方支部長(62)が新調、修理の2パターンを披露し、遜色がないことを紹介。支部会員が作業工程を説明した。
 尾方支部長によると、機関庫内の窓ガラスは計2606枚。全て修理すると約4千万円かかるという。意見交換会があり、同町の文化財担当職員は「文化財はオリジナルを残すのが基本だが、今の状態が良いとも限らない。専門家を交えて議論していく必要がある」と指摘した。
 尾方支部長は「現状は保存ではなく放置で、プロの目から見れば危険。最新の技術を使えば、機関庫を次の世代に残していくことができる」と話した。
※この記事は、3月21日大分合同新聞朝刊10ページに掲載されています。

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