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熊本・天草大王の親子丼【九州に鶏料理あり(5)】  

 かつて天草地方で飼育されていた地鶏「天草大王」。昭和初期に途絶えたものの、熊本県農業研究センターが2001年に復活させた。日本最大級の肉用鶏で、雄は背丈約70センチ、体重約5キロに達する。
 飼育から販売までを手掛ける「明成」の山口博子社長(46)=上天草市姫戸町=は「ヒジキやイリコなどを混ぜた餌も与えながら、120日間以上かけてじっくり育てている。だからこそ、脂が乗ってうま味も凝縮されている」と胸を張る。
 天草には天草大王を味わえる店が多い。「地鶏&カフェ サンはらいっぱい」(同市松島町)は、肉質の良さにほれ込んだ渡辺経夫さん(42)が開いた専門店だ。
 サンはらいっぱいの「天草大王鮮(なま)親子丼」(1300円)は、普通の親子丼とは違う。ご飯を覆うのは、ほんのりピンク色をした軟らかな胸肉のたたきで、トッピングされているのは生卵。仕入れた材料をその日のうちに使う鮮度が命の人気メニューだ。
 食べる直前、ニンニクじょうゆにすりつぶした天草大王の白レバーを溶いた特製のたれをかける。たれの濃厚な風味がたたきのうま味をぐっと引き立て、箸が止まらない。
 渡辺さんは「復活した絶品の鶏肉を多くの人にぜひ味わってほしい」と話す。(熊本日日新聞社上天草支局・小野宏明)

メモ:サンはらいっぱいは九州自動車道の松橋インターから天草五橋を渡り、上天草市松島総合センター・アロマから約1・5キロ。「天草大王コロコロステーキ丼」も人気。不定休。TEL0969・56・1915。
※この記事は、1月12日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。

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